あふ坂の関(百人一首)
2020年2月27日
百人一首を自分なりに解釈して自分の英語で訳すレッスンが続いています。
前編はコチラ
今日は、今も昔も同じだな。と感じる面白い一首をご紹介します。
これやこの 行くも帰るも 別れては
知るも 知らぬも あう坂の関 (蝉丸)
滋賀県と京都府の境目あたりにあった「逢う坂の関」で読まれた歌です。
ちなみに、名神高速道路には、ちょうど県境に位置するトンネルは「蝉丸トンネル」ですよ!
多くの人々が
出会ったり、別れたり
知ってる人同士だったり、知らない人同士だったり
人々が行きかっている様子を歌っています。
(英語版は、こちら!)
さて!
こんな場所、現代にもありませんか?
という質問をしてみました。
はい!ありますね。
駅 とか 空港 とか 高速道路のサービスエリア とか!
人々が行き交う場所。
出会いや別れがある場所。
クミコ先生の大好きな空港で例えるなら
関所は今で言うパスポートコントロールでしょうか?
空港に必ずあるスターバックスコーヒー。
蝉丸の時代なら、お茶屋さんでしょうか?
時代が違っても
着る服が違っても
表現方法が違っても
人に興味があり、人を見ているのが好きで、人から何かを得ようとする人の心は変わらないんですね。
もしかしたら、百人一首だけを知っている時にはこんなに想像をする事がなかったかもしれません。
英語訳をするにあたり、歌の意味を考え、想像することによって、心のバトンタッチを感じる瞬間になりました。
英語版百人一首を通して
英訳を読んで初めて歌の意味を知りました!
と言われる生徒さんが多いです。
実はクミコ先生も。
蝉丸トンネルを通過する時
駅に行った時
空港に行った時
ぜひ、この歌を思い出してください。
蝉丸と一緒にワクワクできますよ!